毛糸・手編み糸の「太さ」と「対応編み針」 解説
素材こだわりの毛糸屋「二葉屋」
毛糸・手編み糸の太さの表現は、近年あいまいになってきています。30年前と比べると毛糸の太さも品種も多品種でさまざまになってきました。特に、甘撚りの手編み糸の出現でややこしくなってきました。 細かくゲージ毎に分類すると「30種程度」の太さがあります。昔は、8種の太さ。
 特に、間違いが多いのは、学校関係のようです。当店に来られるお客様の「学校・幼稚園」等のプリントに「 ? 」と思う表現が目立ってきました。変な表現例「中太」「並細」。ここで毛糸の太さを整理してみました。
長く経営されている毛糸屋さんでは、多くの店で共通しています。最も一般的と思われる基準で掲載してみました。
手編み糸の太さを調べる時、引っ張って調べます。そうすると本来の太さがわかります。
今回は、棒針の太さである程度分類をしていますが、本来は「メリヤスゲージ」による分類が厳密な分類だと思われますが、近年ラベル表示に「標準ゲージ」のないもの、間違った「ゲージ」表示のものもありますので、概論として掲載いたしました。
 * ラベルに「標準ゲージ」表示のないものは、まともな手編み糸ではないことが多い。
[ 禁転載 ]
● 毛糸・手編み糸の「太さ」と「対応編み針」の 解説
特細 一般の毛糸屋さんでも取扱なし。使い道あまりない。棒針では、2本どり以上でないと編めない。 生産もありません。
一般の毛糸屋さんでは取扱なし。昔からの毛糸屋にあり。10年前までは,もっとも細い毛糸。
棒針の「 0−1号 」で編みます。以前は2本どりでベビー物を編みましたがベビーヤーンの普及で近年、あまり使用されません。
品種色数は余りありません。 品種も減りました。当店でも2品種の扱。 純毛の極細は消えていきます。
極細
専門店としての毛糸屋さんでは取扱。昔からの毛糸屋にあり。機械編み用の毛糸の細い方といわれます。棒針の「 1−2号 」で編みます。ウール100%の品種は少ないですが、紡績会社の技術を生かしたポリエステル混紡となり、高品質素材の毛糸です。 薄手のウェア(下着等も)に最適、他の糸と違い耐久もあります。 強度も、肌ざわりもハイレベルの毛糸。 当店でも、2品種取り扱っています。
特に、東洋紡のクリンペムM加工糸は最高。 段染め、ファンシー、綿混は生産あり。
合細
専門店としての毛糸屋さんでは取扱。昔からの毛糸屋にあり。機械編み用の毛糸の定番といわれます。棒針の「 2−4号 」で編みます。
ウール100%の品種がほとんど。薄手のウェア(下着等も)に適した毛糸ですが、強度は合細に勝てない。腹巻は中細で編みます。 
4P(フォープライ)とも言われます。 ベビーヤーンは甘撚り(すべりの良い防縮加工糸はご注意。お奨めしません。)
中細
専門店としての毛糸屋さんでは取扱。昔からの毛糸屋しかこの表現はしなくなってきました。中細と並太の間の太さの毛糸。機械編み用の毛糸の太い糸といわれます。棒針の「 4−5号 」で編みます。 昔は、「並太」といっていたため、品種名に「並太」があります。
まあまあの薄手のウェアに適した毛糸で、撚りのしっかりとした毛糸が多く毛玉のできにくいタイプ。
5−7号用の並太の細タイプも「合太」として分類しても良いのでしょう。 ソフトで、完全な防縮加工の毛糸もあります。
合太
どこの毛糸屋さんでも、毛糸売場でも取り扱っています。本来は、中細の倍の太さですが、最近厳密に言えば「並太」には4種類の太さがあります。
「 5−7号 」「 6−8号 」「 8−9号 」「 8−10号 」とあり、あまり毛糸の知識のないところでは、「10−12号」のタイプも並太として販売されているようですが、これは極太タイプとなります。並太タイプは、手編み糸の中間の太さの毛糸といってもよろしいでしょう。
テキストにも、かなり多く使用されています。編物をはじめる方にとって、最も適している太さです。
編みやすい太さで、編み目もそろいやすい。 初心者には、編みにくい特価糸より編みやすい国産一級毛糸をお勧めします。編みやすい毛糸を使うと、作品の仕上がりも早く編み目も安定しきれいにできます。
「並太」を買い求められる時は、太さに要注意、4種類ありますから。特価糸も多く出回っています。
一般的には「 8号前後 」で編める糸といわれると無難です。参照するテキストがあるなら「ケージ」の一致できる毛糸を購入してください。機械編みでは、「太機」又は、「細機」で1本針を飛ばしてください。
並太
どこでも販売している太さ。 「10−12号」「11−13号」「12−15号」とあります。この太さでは、使用原毛も太くなってきますので、ソフトタッチの毛糸は余りありません。 使用原毛が太くなると糸原価も安くなり、特価毛糸が沢山販売されます。
編み目も大きく、一見早く編めそうですが、実際は並太より編みずらく編み目のそろわないことが多いです。
インナーウェアには不向きです。 マフラーを編む場合も、肌ざわりを必ず確認して使用してください。 但し、アクリル混として一見ソフトなものもあり、作品仕上げ後使用して、たいした事のない糸だとわかるものもあります。 きれいにできても、首に巻けないと何にもなりません。
紳士用ウェアを編むのに最も使用されている毛糸です。一般的極太は「 10−12号 」タイプでしょう。
極太
近年、目立って販売されています。ざっくり感が若い人達に受けてある程度売れています。 
「 15号 」対応より太い針を使用する毛糸をすべて「超極太」タイプに分類されます。太さ種類は、7種類程度あります。早く編めますが、作品が早く傷みやすい毛糸が多いようです。太いため価格も高い物が多い。当然、使用原毛も太く肌触りを確認して編んでください。対応棒針は、15号、7mm、8mm、10mm、12mm、15mm、20mm、25mmとあります。針の太さを1つ間違ってもまともなものが編めないことがあります。そしてゲージも合いにくく編みづらい毛糸が多いようです。 出来上がった作品も重いものとなりやすいのでご注意。
超極太
以上のように、分類されます。 毛糸購入の参考にしてください。
● 同じ手編み糸でも編むものによって使用する編み針は異なります。
ウェア …… 基本的には、ラベル表示の編み針を使用。
マフラー … 基本的には、ラベル表示の編み針より少し太い編み針を使用。棒針では2号程度太いものを使用。
帽子 …… 基本的には、ラベル表示の編み針より少し細い編み針を使用。棒針では2号程度細いものを使用。
但し、手加減によって 編みの緩い方は上記より少し細い針を使用し きつい方は上記より少し太い針を使用します。
● 竹の編針とプラスティック・金属編針はどちらが編みやすい?
棒針の場合は、竹針がお奨め。輪針も竹針(但し、3号まで。2号以下は折れ易い)がお奨め。 湿度に影響されにくい。
プラと金属はゲージが安定しにくい。 鈎針は金属でもプラでも竹でも大差ありません。
● その他の手編み糸について [参考]
起毛されたモヘアと、普通毛糸と同じ撚糸されたモヘアとでは太さが同じかどうかわかりにくいようです。
基本は、芯糸の太さではなく起毛されたモヘア糸は、芯糸の2−3倍の太さとなります。例えば、芯糸が中細の場合その糸は「ほぼ並太」の中間ぐらいの太さ、芯糸が並太の場合、「極太」扱いになるものが多いようです。
詳しくは、各手編み糸のラベル表示を確認ください。又は手編み糸に詳しい毛糸屋さんにお尋ねください。
モヘア
夏糸(綿糸、綿麻糸、綿混、麻混、等)の場合、毛糸より少し細く見えます。毛羽立たない分、弾力性の無い分少し細いわけです。
但し、毛糸も引っ張ってみると太さがはっきりとわかる通り、夏糸も引っ張って太さを判断してください。
毛糸と夏糸でラベル表示の同じ棒針を使用しても、少しゲージが詰まります。見かけでは手編み糸の太さは、判断できにくいというわけです。
夏糸
一定の太さでない(細くなったり太くなったり)=スラブヤーン。 この様な手編み糸を、どう見れば良いのか?
一般的に、太いところで糸の太さを決めます。編み針を選ぶ場合は、太いところにあう編み針を選びます。
この様な手編み糸で、編物をする時の注意として、手加減を一定にして、編むこと。 細いところを引っ張りすぎて編まないことです。ふぁと編んでください。それでないと、編みあがりが歪になって、望むものが仕上りません。
どうしてもうまく行かない時は、専門(プロ)のお店にお尋ねください。
スラブ
ヤーン
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2005年3月 8日更新
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